お米(玄米)は稲の果実で、収穫後も生き続けています。玄米の品質管理や精米にした後の酸化(劣化)を防ぐ保管の方法が、おいしさを保つポイントになります。精米したお米をおいしく食べられる期間の目安は、常温で秋から3月ごろまでは1か月くらい、春を迎えると3週間くらい、夏は半月くらいです。
お米の鮮度が落ちると、お米が粉を吹いたようになります。これはお米が酸化してしまったためです。お米の中に手を入れてみて、手に粉のようなものがついたら、お米の味がだいぶ落ちている証拠です。お米の酸化を防いで品質を保つためには、アミーズでも推奨している密閉された容器に保管するのが最適です。自動的に必要な量だけ出せるタイプの米びつ器は便利ですが、四隅に古いお米やぬかがたまり易いのが難点です。保存容器はお米を使い切ったら隅々までよく洗い、乾燥させてから新しいお米を入れるようにしましょう。
お米をキッチンに置いている人も多いと思われますが、実はキッチンは火や水を使うため、ほかの部屋より温度も湿度も高くなり、お米の保存に適した冷暗所という条件にはあてはまりません。かといって、毎日使うものですから、キッチンから離れた場所に置くのは不便。冷蔵庫に余裕があれば、密閉容器に入れて冷蔵するのがベストな保存方法といえます。もし、そのようにできない場合は当座に使う数日分をキッチンに置き、残りは納戸などの冷暗所を見つけて保存すると鮮度が保たれます。